カラー紙バンドを作る為に使用するカラー原紙の場合、そのカラー(色)の元はほとんど「染料」です。もちろん「顔料」でパルプを染めてカラー原紙を作る事も出来ますが、一般的に「顔料」は高額なので、紙パルプの世界では染色を使う事が多いのです。

染料にも高価~安価があり、少年漫画雑誌の本文色更紙に使う染料は、一週間から一か月の間、色が保たれて居ればいいので安価な染料を使います。その為、漫画雑誌用の色更紙は陽に照らすとあっという間に色が抜けます。しかし手芸用紙バンドではそんなに早く色褪せされては困るので、褪色の少ない染料を使うようにしています。

さて、意外な事に「くろ」に染料はありません。他の色なら染料と顔料とがありますが ※1「くろ」に染料は無いので、紙バンドの世界でも「クロ」は顔料で染められているという事です。その為、紙の世界では「くろ」の紙は値段が高く設定されるのが一般的です。

※1 染料と顔料があると言っても染料は人工的に作られたものであり、顔料は自然のものですので全く同じ色ではありません。

この「くろ」ですが、紙よって色が違います。材料の顔料はほぼ同じ製品が流通しているはずですが、染められた紙によって色が違い、一般的には青味の掛かった「クロ」となっています。この事は兎屋を始めて数年して気が付きました。

そこで製紙メーカーさんに「もっと真っ黒なクロが欲しいけど」とお願いしましたが、「現行の顔料ではこの色しか出ないのです」と言われたのです。そこで考えたのが、以前兎屋で販売していた「すみ K‐1699」でした。染料を工夫して墨のような色を再現していました。

兎屋コレクションカラーの「くろ K‐1513」と、静岡県産のカラー紙バンドの「クロ 03」を比較すると「くろ K‐1513」に比べ、「クロ 03」の方が青味?ムラサキ色?がかっています。たぶんこの系統の「クロ」が一般的なのだと思います。じゃあ、なぜ同じような顔料を使っているのに「くろ K‐1513」がより黒なのか!・・・・?

ここがミソなんですよ(爆笑)