↓この間、お店に来て下さった方が見せてくれた作品がこれです。材料は、この5月、久しぶりに作った兎屋のマーブル紙バンド(クリーム×紺)です。


マーブル紙バンドで編むと複雑に見えます。


試作のクリーム×紺と薄ざくら×梅

このマーブル紙バンドは10年振りに作った久しぶり製造だったので、今回は大事を見て「試作」段階を踏みながら、インクと紙の相性を確かめていました。なので少量しか作らず一般販売はしませんでしたが、インスタグラムで試作品の情報公開を行い、ご希望の方にはお分けしていたのです。(まだ少しあるので欲しい方は兎屋までご連絡ください)
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マーブル紙バンドは、普通のカラー紙バンドやストライプ紙バンドよりも手の込んだ紙バンドです。2018年現在、紙バンド手芸の歩みに合わせ、紙バンド材料も進化をしていますが、私が紙バンド手芸材料専門ショップ「兎屋」を始めた2002年頃は、単純なカラー紙バンドか、それらの糸を使ったストライプ紙バンドしかありませんでした。なのでもっと複雑な材料が欲しいと思い、作ったのがマーブル紙バンドで、取り組みスタートは2007年で、試作第1号は2008年の正月に出来ました。

まぁ初めてのマーブル紙バンドだったので反省点は多々ありましたが、喜んで下さる方は少ないけれど、少しは居て下さったのです。これはうれしかった!!


マーブル第一号は無難な茶色で作りました。


色がやさしいのがこのシリーズの特徴。

(手が込む)と言うのは=(経費が掛かる)=(値段が高くなる)という事ですが、少ロット生産で対応する事で、当時はなんとかマーブル紙バンドを作っていて、シリーズ的には8タイプのマーブル紙バンドを作りました。しかし、もっと複雑な紙バンドを作りたいと言う欲求が強くなり、顔料墨流し紙バンドへ舵を切ったのが2012年頃、初めて知った(墨流し?)って言う加工に紙を載せる為に、工場の周りをうろついていました(笑)

2002年春、紙バンド手芸材料の専門ショップ「兎屋」をスタートさせて2~3年経過した頃から考えていた事に「不規則模様の紙バンド」というのがありました。そして何度かチャレンジ(失敗多々:笑)した結果が、現在販売中のマーブル紙バンドです。しかし「これだっ!」と思える域には達していなくて、いつか必ず納得できるマーブル紙バンドを作るぞとずっと思っていました。

2016年に入って私のマーブルスイッチが入り、秋には4パターンのマーブル紙バンドをお見せする事が出来るはずです、とフェイスブックの「  ♯35 日本製のマーブルカラー紙バンド(2) 」で書いていました。で、ちょっとだけ経過説明をして見ます。

写真を見て頂けると、兎屋がやろうとしている事がお分かりになると思います。これがマーブル紙です。今まで兎屋で販売していたマーブル紙バンドの原紙は、マーブル風な印刷をしていたのですが、この秋発売予定の為に準備中の紙はちゃんとしたマーブル紙となっています。想像して下さい!マーブル紙を糸に撚って、紙バンドにしたら、そしてこのマーブル紙バンドで作られたカゴ・バッグを想像して見てください・・・・・・そういう事です、兎屋の考える事はね。


この流れ模様がマーブル紙の特徴です。顔料もしっかり載っています。

試に翻訳ソフトにマーブルを入れて見ると、マーブル→Marble→大理石と出ます。更に大理石を画像検索すると、なるほど大理石の表面に複雑な模様が出ているのがわかります。marble paperでも画像検索をして見ると大理石模様の紙が沢山あるのがわかります。このマーブル紙は昔から西洋で作られている紙です。私としては、この紙こそ「不規則模様の紙バンド」に出来る紙だと考えるのですが、そんな紙は世の中には有りません。さてどうする・・・と言うのが長い間の懸案だったわけで、それを実現したいが為の旅を兎屋がしていたという事です。

マーブル模様の「印刷」ではどんなに版を工夫しても、サッパリした印象の模様しか出せません。まぁそれはそれで良いのだけれど、もっと上品な風合いを表すには現方法でのマーブル紙バンド製造では無理だとあきらめていました。そして一つの方法にたどり着いたのが写真の紙です。この紙が高価な紙だという事は先にお話しして置きます。


不連続模様が糸になって、紙バンドになって、カゴ・バッグになると思うとワクワクします。

大事なのは、その高価な紙の性能を100%引き出す加工が絶対条件だという事です。折角の紙をグダグダの紙バンドにしてはダメですからね。で、そこの所は兎屋がずっと取り組んで来た兎屋紙バンド(品質は愛媛県四国中央市の加工会社さんのご協力で10数年掛かって達成出来ています。感謝です)の品質で完成です。  さてここまで書いてちゃんと出来るかな?ちょっと不安感もありながらの経過説明でした。

マーブルカラー紙バンドは過去3回作り、それぞれ場所・方法が違います。3回とも特徴がありおもしろいのですが限界も感じていました。実は4回目も準備していたところ2011年の震災が発生し、なんだかやる気をなくしてボーっとしてしまい4回目は止めました。

白い紙に薄青と濃青を載せています。自然な色違いを狙ったけれど、まだまだです。


カゴにすると不思議な雰囲気が出るのがマーブル紙バンドの特徴です。

今だから言うのですが3回目の時に紺色の紙に、濃い紺色の印刷を掛けて見た事が有りました。微妙な色違いを期待したのです。印刷仕上りは良く、紺地に濃い紺が面白く出ていました。しかし!紙バンドにして見ると色の違いが判らなくなりました。時間と費用を掛けたけれど、商品にする事は出来ませんでしたと言う事です。今となっては笑い話です。

薄茶と濃茶で染めた紙バンドの出来は良いけれど、軽い感じが私には物足りませんでした。

3回目マーブルで茶色を乗せました。工夫して色の濃淡を出しましたがまだ不足感がありです。

その後、兎屋の拠点を高知県から静岡県へ移したりして、マーブルカラー紙バンド作りに取り組む余裕が無かったのですが、それでもいろいろ方法は試していました。そしてやっと落ち着いたのでもう一度チャレンジしようと考えています。

カラーの紙に色を乗せて、同系色の濃淡にも挑戦しました。濃淡・・・・難しいぞ。

これが紙とは思わないだろうなぁ~と思って、「次」に向かいます。

実はマーブルカラー紙バンド作りは現在具体的に進めています。愛媛県と静岡県を行ったり来たりしながら、紙を揃えて色の準備をしています。秋には4パターンのマーブル紙バンドをお見せする事が出来るはずです。出来るかな?

兎屋店主が愛媛県と静岡県等の紙業界で18年間お世話になっていながら、辛抱出来ず脱サラをしたのが2001年2月。その後、紙バンド手芸専門店として「兎屋」を神奈川県藤沢市で始めたのが2002年5月です。

会社員時代に偶然出会った紙バンド手芸は絶対に広まる!と信じ、「兎屋」らしい紙バンド手芸材料を作ろうとしていました。

兎屋は個人事業の小さなショップ。仕事を続けるには「兎屋」ならではの手芸用紙バンドを作るしかありません。しかしそれには時間が掛かる。頭の中では、ああしようか?こうしたら出来るかな?などと考えていました。その中で作りたい形の紙バンドが見えて来ました。2003年秋ごろです。

それは「不規則模様の多色紙バンド」。毛糸など他の手芸材料の世界では、複雑な色模様の製品が有りますが、手芸用紙バンドの世界には無かったのです。

紙バンド手芸は絶対に広まる!と信じていたのですが、その為にはお客さんの要望に応え続けなければなりません。色を増やすも大事、品質を上げるも必要ですが、それはすぐに当たり前になりお客さんは「次」を待っているはずです。そこの所に持って行けるのは「不規則模様の多色紙バンド」だと思ったのです。

当然すぐに思いつくのは印刷による色付けでした。しかしこれにはいろいろ問題があったのです。過去何度も不規則模様印刷にチャレンジしましたが、あまりグッとくるものはありませんでした。

日本製のマーブルカラー紙バンド(2)に続く