兎屋コレクションカラー紙バンドの色の話です。相変わらずこつこつ色を増やしています。時に色を減らす事(ごめんなさい)もありますが、基本的にはある程度まで色数を増やす積りです。2018年春も抄造タイミングに合わせて1色作って見ました。グレージュ色です。

このグレージュ色はある方のリクエストからスタートした色で、色見本を頂いた時から(おっ難しい色だぞ)と言う思いが有りました。でも私も気に入ったので作る方向で色作りを考え始めたのが昨年秋・・・・まぁ兎屋時間なのでゆっくりです。

で年明け、高知の製紙メーカーさんにお願いして手漉きで色合わせ・・・・まぁ色は合わんわな・・・・。

これは製紙メーカーさんのせいではありません。色のせいだと思っています。中間色は人それぞれのイメージ差が大きいので、まず伝えるのが難しいし、再現する方も悩むのです。そして手漉きで作った色見本を見せられても、まず合いません。しかし難しい事はわかっているので、あれこれ注文しづらいし・・・・


という事で、これで良いよと判断し、出来た原紙の色を見て、う~~~~んまぁえぃか。紙バンドにしたらまた化けるだろうと思っていました。そして今日!やっと四国から紙バンドがやって来ました。店に持って来て開けて見たら!!!おっこれは!すぐに浮かんだ感想はと言うと

渋っ!

なんか前の晩からいい感じに色が出ている予感はしていたんですよ。という事で、グレージュ色のご案内です。

兎屋紙バンドのメインブランド「兎屋コレクションカラー」紙バンドは愛媛県四国中央市のM社で作っています。もう18年近いお付き合いです。

M社の事は、30代頃勤めていた静岡県富士宮市の製紙会社社員の時代になんとなく知っていましたが「紙バンド加工はもうやっていないんじゃない?」と言う方もいました。しかし、兎屋を営んで行く為にはM社との取引が必要と考え、20代の頃に勤めていた愛媛県四国中央市の紙代理店の仲間に動いて貰い、M社のT社長に面談をして貰ったのが2002年の秋、以来18年のお付き合いです。もし、M社が紙バンド加工事業から撤退していたら兎屋はやめる積りでした。

M社の主たる事業は紙加工で、しかもほとんど精密な紙加工です。その為当然紙バンド事業は二次的な扱いでした。しかし2~3年過ぎた頃からT社長の気持ちに変化が有ったのか?紙バンド事業について真剣に取り組もうとおっしゃって頂き、同時期に工場責任者として入って来たMさんと言う方がすごい方で、見る見る紙バンド工場の雰囲気が変わり始めたのです。


この春もまた、兎屋コレクションカラーの製造が始まります。

そして、今では「兎屋」がなにも頼んで居ないにも関わらず、T社長とMさんは毎年の紙バンド事業方針を具体的に立て、私に「今年はこうするよ」などと言うようになりました。

そこで私が心配したのは、十数年培って来た信頼が過去と同じ付き合いでは保てないと思った事です。なのである時の酒席でT社長に宣言しました「もう工場内には入らない事にします」

十数年、普通に工場内に出入りし、一緒に手芸用紙バンドの品質向上に取り組んで来ましたが、M社が新しい事をどんどん始めて行くと、M社の企業努力を(見る)場面が多くなるのです。これはヤバい!信頼は貰っていても、やはりどこかで疑念が生じる事は(ある!)ならば、もう工場に入らない方が良いとの判断でした。そして(先に宣言)する事が大事。

私の宣言に対して、T社長の即返事「そうしてくれる。いつか言おうと思っていたんですよ」あぁ先に宣言して置いてよかった!!!という事で3年ぐらい前から私はM社の工場に入った事はありません。しかしこの3年間でM社による「兎屋コレクションカラー」の品質がすごく上がったという事です。そしてまだまだM社の腕は上がると予想しています。これは簡単な予想です。

2018年1発目FBです。昨年3色の兎屋コレクションカラー紙バンドを出しましたが、どの色も予想を上回る出来栄えで、「運」が良かったと思っています。これはいつも言っている事ですが、マジな話です。中間色は予想が出来ないのです。その為上手く行かない事もあり、本日(1/22)新色の態で販売開始した「わかたけ(若竹)」もそれです。厳密に言えば高知県の製紙会社の兄弟が「これはいかん!」と判断した色です。


年の初めにひっそりと、「新色の態」で販売を開始しましたが、色目を見てなるほど!と思われる方も多いと思います。 !これ、昨夏の新色「せいじ」の兄弟色と言うか?うまく出なかった色なのです。「せいじ」の兄弟言うたら「ジュニア」さんですね。ジュニア色は「せいじ」に比べて少し黄味がかっているというか?私的にはこれはこれなのですけど、「せいじ」と一緒販売は混乱すると思い、倉庫で眠らせていました。そして「せいじ」が売り切れたタイミングで、何度も言いますが「新色の態」で?販売を開始したという事です。

先ほど文中で・・・・高知県の製紙会社の兄弟が「これはいかん!」と判断した・・・・と書きましたが、高知県の異骨相兄弟は頑固なうえにすごく真面目で、私が「まぁ大体このような色の方向性で」とぬるく提示した色に合わない紙が出ると、いつも恐縮しています。そして「せいじ」の時はマシンを停めて掃除をし、パルプを入れ替えて再挑戦したというわけです。これって製紙会社的には大損ですし、まずありえない対応です!!


私はこの製紙兄弟の性質を知っているので、出来るだけ彼らにプレッシャーを掛けないように心がけていますが、根が真面目と言うか、変な事言いますが、スレた紙業界(いい意味で言えば熟成した業界・・・なのか?)で、今どきこの様な製紙会社は見当たらないと思って付き合っているので、彼らならこうなると予想はします。これっていい意味で土佐風なのかも知れません。

でも大丈夫。彼らも私の事をわかっているので、出来上がった「これはいかん」の紙も兎屋は無駄にせず紙バンドにして販売するだろう事を知っているのです。そして彼らの期待通り「新色の態で」本日からジュニアさんの色を販売します。名前は「わかたけ(若竹)」限定色です。見本チップご希望の方は御連絡下さい。

昨日工場見学に来て下さったEさん姉妹が、顔料墨流し紙バンド(瓶覗き色×山鳩色)で作った名刺入れをおみやげに下さいました。紙バンド手芸の材料ショップを営んでいますが、あまり作品を持ったことは無いので、普段から持ち歩ける名刺入れはありがたい。

瓶覗き色×山鳩色というコッテリとした色目ですが、紙で見た場合と、紙バンド製品の状態、そして石畳編みの作品になった状態、それぞれ色のイメージが違います。

今回別に昨年カラー(クリーム×ピンク)のも頂きました。うれしい事にお土産だけではなく、顔墨の色組み合わせのリクエストと、単色カラーのリクエストも頂いています。いや~いろいろ頂くと張合いが出ます。来春の兎屋コレクションカラー紙バンド製造時に参考にさせて頂こうと思っています。

2017秋に作った手芸用「兎屋コレクションカラー紙バンド」もいい感じです。アリガトウゴザイマス!

カラー紙バンドが色のあれこれで評価されるのは、カラー商品なので当たり前。しかし色は色で、それよりも紙バンドの品質が重要だと思っています。これは兎屋の基本姿勢で、その表れが「兎屋コレクションカラー紙バンド」です。簡単に言うと(品質>価格>色)となっています。まぁ一般的には(価格>色>品質)かな?


高知の奇跡の製紙会社:原紙の良さは製紙会社の姿勢の表れ、私が言う事はもうない

と!簡単に言いますが、これは兎屋だけで出来る事ではありません。これは品質重視で行こう!と思った2002年の兎屋創業時から気付いていて、わかってはいるけれど出来ない事ばかりでした。まず良い紙がない。マジで紙が無いのです!カラー紙バンドに使用する色原紙は昔から有るもので、カラーの紙テープ(コンサートや客船の出港の時に使っていたアレです)の紙と同じです。多少厚みなどが違うかもしれませんが、ほぼ同じ性質の紙。それが兎屋は気に食わない・・・・あぁアノ紙テープ原紙かぁ・・・・投げて捨てるヤツじゃん・・・・となるのです。

紙バンド手芸は日本発の楽しい手芸に絶対になる!と思って兎屋を創業したので、何かの流用は嫌でした。ちゃんとしたカラー紙バンド原紙が欲しい、無ければ作りたいと思っていました。でもリクエストに(心から)応えてくれる製紙会社が無い事は知っています。でも大丈夫。子供の生活環境を求めて偶然移住した高知県で私の希望に(心から)応えてくれる製紙会社を見つけましたからね。


愛媛の信頼の紙加工会社:私のいない所で高品質紙バンドを実現しようとチャレンジし続けている方達がいる

一方紙バンド加工の方はと言うと、これがまた渋い。「兎屋コレクションカラー紙バンド」は愛媛県四国中央市の紙加工会社さんで作って貰っていますが、まず社風がいい感じです。四国中央市(旧伊予三島市・旧川之江市・旧土居町・旧新宮村)は私の中では日本一の紙産業の町です。規模からすると静岡県富士市や富士宮市の方が紙産業規模としては大きいかもしれませんが、紙に関する内容が多岐に渡り、また天敵の大手製紙会社や強敵の静岡県製紙群に揉まれて来た歴史が有るので、とにかくまじめ気質な人達が紙に関わっています。これは断言出来ます。なので工場に入るとピリッとしています。でもこれは普通の風景、ここからチャレンジが始まるのです。

兎屋とお付き合い頂いて15年以上になりますが、まぁ苦労の連続でした。でも決して(こんなもんですよ)とは言わない。次はこうしよう、今度はこのやり方で・・・・が延々続きます。もちろん工場の景色も年々変わっていくので、数年前から私はもう工場に入らない事にし、その旨をその会社の社長に宣言したほどです。信頼関係を保つには大事な決断でしたし、この会社の努力は兎屋のモノじゃなくなっていると感じました。でもそれがいいのです。

奇跡の製紙会社/高知県と、信頼の紙加工会社/愛媛県。この2社のお蔭で「兎屋コレクションカラー紙バンド」が出来ています。そしてずっと兎屋を見守ってくれている四国中央市のT商事!・・・・・ありがたい事です。もちろん毎度の事ながら「兎屋コレクションカラー紙バンド」のファンの皆様にはとても感謝しています!!その為にも今の品質を保ちつつ期待に応えて行かねばと思うのです。(2017秋 兎屋佐野)

単色カラー紙バンドの2017年新色は打ち止めですが、まだ顔料墨流し紙バンド(以下:顔墨紙バンド)の発売が残っていました。そしていよいよ発売開始です。極小ロットなのでお見逃しなく・・・・値段は高いですけどね。

2002年春に兎屋を神奈川県藤沢市で始めた時から「不規則連続模様」の紙バンドの事を考えていて、高知県黒潮町に引っ越した頃から試し始めました。高知県時代に実は3回チャレンジをしました。過去にマーブル紙バンドとして発売していたのがそれです。マーブル紙バンドについてはまた取り組む積りですので別の機会に・・・・・


①瓶覗き色×山鳩色 試作時代の1パターン。この色具合が良いという意見が多かったので作りました。


②しろ色×藍色 昨年正式発表後に頂いたご意見の中に「ジーンズイメージ希望」と言うのが有ったのでこの色で作りました。

さて顔墨紙バンドですが、チャレンジ中に高知県で出会いがあり、不規則×連続が出来そうだという事になり、試作を数回行い、親しいお客さんに試作品をお分けしご意見など伺っていました。高知県をはなれ静岡県沼津市で兎屋を始めたのが2015年、その時はお金もなく動けませんでしたが、2016年秋に正式販売を4パターンで行いました。


③コルク色×茶色 今年のチャレンジとして朧テーマで作りました。一見すると色差が無いですが、単色には無い味わいがあります


④淡群青色×若紫色 これも朧紙バンドを目指しました。色焼けのような感じですが顔料なので色焼けは殆どしません。細く割いて編むと不思議な色合いになると・・・・思います・・・

そして2017年めでたく第2回顔墨紙バンド発売にこぎつけたのです。紙の準備からややこしくて、墨流し加工も面倒だし、紙バンド加工も厄介です。そして手間が掛かるという事は、至る所にワナがあるし、値段に影響します。でも同じような紙バンドばかりではつまらないと思う方は絶対にいると思うので、ここは我慢して兎屋が作るしかないと・・・・・・と言うか、これ、実は楽しい仕事なのです。面倒だけどお客さんがビックリしたり喜んで下さったり。紙バンドの仕事をしていて良かったなぁと思う瞬間ですね。

という事で今回も4パターンの顔墨紙バンドを作りました。裏側の話もどっさりあるので時々書いて見ます。まずはご案内まで。それと!値段は高いですが安心して下さい。兎屋は顔墨紙バンドで儲けていませんから・・・・・アレッ?

兎屋が発売する2017新色紙バンドは、愛媛県から入荷の「のうこん:濃紺」と「おーるどろーず:Oldrose」で打ち止めです。

まずは今年新色おさらい
(①スカイブルー ②ライトブルー ③せいじ ④あおみどり、⑤グレー ⑥のうこん ⑦おーるどろーず )・・・・青系や緑系が多いのは気のせい?こうなると来年は何系で攻めようか?と思ってしまう。


濃紺とOldrose これからの冬の季節にピッタリ!少なくともローズの方は温かみが有ります。

7色の内4色が静岡県産のカラー紙バンドで、愛媛県産の兎屋コレクションカラー(以下:兎コレ)は3色となっています。やれやれ中身を確認するまではどんな仕上りとなっているか?わかりません。しかも今回は難しい顔料墨流しも同時入荷なので、平気な顔をしていても心配でした。

一番気がかりなのは紙バンドの品質です。変な言い方ですが、新色・新色!と言いながらも実は色は二の次・・・まずはハリと糊の具合!これにつきます。

あるお客さんが今回の新色についてインスタでおっしゃっていました「また、過去最高の出来でしょうか??」それに対し私がお返事した内容は「もし今回も過去最高なら、前回のせいじ色よりも上って事になりますからね。これからはせいじ色で実現した品質を保つという地味な戦いが長く続くのです。むしろこっちの方がキツいのです。」とお答えしていました。実は2017夏新発売の「せいじ」が私の中で基準です。まさか「せいじ」を越える事なんてないと思っていました。


「のうこん」はかなり深い紺色。「おーるどろーず」は予想外の色でした。色はむつかしい!

ここからどう書いていいのかわかりません。「のうこん」と「おーるどろーず」が「せいじ」級なのは確かです。そしてなぜか糸の風合いがいいのです。やわらかいというか・・・・でもハリはしっかりあります。「せいじ」の方がすこしガサリ感あるかな?ちょっとの差ですが違いはあります。この差はなぜ?これは絶対に「紙」が原因です。

兎コレ用の紙は高知県産の紙を使っています。しかし色ごとに?違うのは、高知県産が理由ではなく、パルプ(晒と未晒)の違い?色毎の染料性格?抄くタイミングの違い?いろいろ悩み始めています。でもまぁいいか!という事で新色のご案内でした。「のうこん」「おーるどろーず」それぞれの事についてはまた別の機会に書きます。

「るり」色の紙バンドを発売したのは、2008年(平成20年)です。高知県へ移住してちょっとした頃です。
その頃のブログ記事が
「瑠璃色の紙バンド」2008年10月31日 にありました。高知生活2年と3カ月、そろそろ高知県にも慣れ田舎暮らしを満喫し始めた頃です・・・・ブログの前後記事にはヤギを飼っていた時の事が書いてあります。あぁヤギ・・・・・楽しかったなぁ~

自分的には気に入っていた色で、広島のさとかさんに無理を言って、作って貰ったのが「 瑠璃色バッグ」なので余計気持ちが入っている色でした。でもこの色はキツイとおっしゃる方も居て・・・・・????あまり売れ行きの良い色ではありませんでした。なので、いつの頃から瑠璃はもう止めようと思い、でも未練もあるしみたいな感じでグズグズしていました。

<br/>で、いろいろ紆余曲折を経て、兎屋コレクションカラーの品質が安定したので、今だっ!つう事で作ったのが、瑠璃のイメージを引き継いだ青磁なのでした。おかげさまで「せいじ」は色も品質もきれいに仕上がった、兎屋紙バンド過去最高の出来栄えとなりました。良いタイミングと言うことで、いよいよ在庫の無くなった「るり」の販売終了となりました。こんなに販売終了がしみじみ来た色は過去無かったので、ちゃんとした記事にして置きました。「るり」ありがとう。

この春(2017)発売の兎屋コレクションカラー「せいじ」が人気色となっています。色がきれいに出ています。でもこれは偶然でたまたま良い色になったのです。色とはそんなものだと思っています。

新色を作る場合、製紙メーカーに色見本を提示し、手漉きサンプルを作って貰い、確認。気に食わなければまたサンプル提示をお願いし、再度確認。これを何度か繰り返しているうちに、ピタリ?と合う時もあるし、妥協する場合もあります。まぁ後者が多いです。そして実機で抄造された紙を紙バンドに加工するのですが、ここで色の印象が大きく変わります。変わりにくい色もありますが込み入った中間色はまず変わります。イメージから作るカラー紙バンドは、色の再現が難しいのです。


でも色は大事。偶然の良い色を出すには作り続けるしかないと思っています。

しかし、色じゃないところ・・・紙製品たる紙バンド素材の品質向上については、会社の方向性、工場の雰囲気、関わる人達の努力と工夫、そしてある程度の誇りと楽天性でかなりコントロール出来るのだという事に気が付いてもいます。

「せいじ」の色が良いから人気が出たのか?だとしたら不真面目な100円ショップの紙バンドで、「せいじ」と全く同じ色が有れば人気なのか????でも幾人かの方は、兎屋の「せいじ」色の品質も見てくれるのではないか?と思っています。色だけではなく、紙バンド素材の表情、作る時の気持ちよさ、完成品の手に吸い付くような手触り、それらを総合して「せいじ」が良いね!とおっしゃってくれている、と思うようにしています・・・そうありたい・・・


せいじ色の原紙/高知県産 紙にうっすら線が見えますが、これは製紙マシンの毛布模様です。紙バンドの品質には関係ありませんのでご安心を

実はこの「せいじ」兎屋コレクションカラーの中でも過去最高の出来栄えだと思っています。愛媛県の紙加工会社さんの技術がグンと上がった事が大きいのですが、その厳しい加工条件に耐えられる強靭な高知県産原紙の出現も大いに寄与しています。兎屋コレクションカラーの価格は高いですがちゃんと意味があるのです。

「せいじ」の紙バンド加工が終了した後の事ですが、何度も紙加工会社の工場責任者の方から電話を頂いていました。いつもの事で兎屋のお客さんの反応が気になるのです。これは責任感です。しかし「せいじ」の時は違いました。その時その方がおっしゃった言葉。

「佐野さん いいでしょう」

長い間兎屋紙バンドの品質向上に取り組んで下さった方だけに響きました。沢山失敗しましたからねぇ・・・・・・

私の机右側一番上の引出しには、兎屋創業時に販売していた紙バンド(クリーム色)の小巻があります。時々手に取って眺めています。その紙バンドは2004年頃の兎屋紙バンドで、製造は今もお世話になっている愛媛県の紙加工会社さんです。作って頂いたのに言うのも何ですが、今のレベルから見ると笑っちゃう位の低レベル紙バンドです。使用していたのは今は廃業している愛媛県の製紙会社の紙でした。


兎屋2017年春の新色は せいじ(青磁色)です。最近青系を追いかけていますが、兎屋が青を作るとこうなるという典型的な渋い青色です。

一方、今回新色で仕上がって来た せいじ(青磁色)紙バンドは品質に厳しい工場担当役員さんが「今回は良いですよ」と言って来た位の品質で、さっそく私と家内とで小巻加工をしながら品質を見ていますが、おっしゃる通り過去最高の出来栄えかも知れません。(過去最高とは現時点の事を言うので、これからもっと品質が上がれば、次が過去最高かもしれません)

試に、2004年の紙バンドを出して見ました。この紙バンドを手に取る度に、今から13年前(まだ高知県の事も知らない神奈川県時代)の手探り時代の事が蘇ります。でもあの頃はこれで普通に販売していました。今から思うと恥ずかしい・・・・・・


写真に撮るとあまり違いが見えませんが、現物を並べるだけでモノの印象が違いますし、手に取ると2004年のはガサガサしています。一方、2017年のはしっとりハリと弾力性が感じられます。


この せいじ(青磁色)は他の色との相性がとてもいいです。落ち着いた色を差し色にすると特に合うかもです。渋い色は渋い色と合うのかも?

兎屋は2002年創業時から2017年の現在も、そしてこの先もたぶん小さな専門ショップとして営んで行くでしょう。2004年頃の兎屋紙バンドからは相当な品質UPをしていますが、創業事に思った(紙バンドマニア1%erさんの為の品質UP)の気持ちは変わってはいません。これも高知県の奇跡の製紙会社さんと、何より品質にこだわる紙加工会社さんの社長さんの気質と社風、そこで働く方の意識の高さがなせる業だと感謝しています。

それにしても今回の兎屋紙バンドはどれも良く出来ています。ハリと弾力性のある紙バンドで作品作りに挑戦しては如何でしょうか?