私が紙バンドの事を話す時は今は昔で始まる勢いです。これは長く紙の仕事に関わって来た誇りです。そして今では日本生まれの紙製梱包材料が、カラフルな手芸用品としてどんどん広まっているのですから。

平成のひとつ前、昭和27~28年頃に梱包材料として発明されたクラフト紙バンドが、平成12~13年頃に手芸用途として考えられる様になると、カラー原紙を使ったカラー紙バンドが出現しました。

しかしその頃に見た紙バンドは単純な基本色しかありませんでした。その後の手芸用紙バンドの歩みは多岐に渡り、兎屋の場合は大体下記の通りです。

  1. カラー紙バンド(クラフト紙バンド以外にカラフルなカラー紙バンドが出現)
  2. カラー紙バンド(中間色のカラー紙バンドは今でも増え続けています)
  3. コレクションカラー紙バンド(原紙にこだわり加工精度を上げた兎屋の高品質紙バンド)
  4. ストライプ紙バンド(違う色の糸を12本並べる事でストライプ模様が出来ました)
  5. マーブル紙バンド(あらかじめ紙に特殊印刷を施し模様を付ける方法です)
  6. 強力カラー紙バンド(工業用クラフト紙バンドの規格に準じた太糸のカラー紙バンド)
  7. エルくらふと(あま撚りの太糸を使った自然風合いの紙バンド、今は廃番です)
  8. 顔料墨流し紙バンド(顔料染めで色落ちしない手芸用紙バンド)
  9. 軽量カラー紙バンド(柔かく手に優しいカラー紙バンド:試作品配布済です)
  10. 極細紙バンド(極細紙バンドは従来の紙バンドとは全く違う発想です)
  11. ゴクボソ/カスリ染め(色紙とカスリ染めの組み合わせで味わい深い紙バンドになりました)
  12. 高付加価値極細紙バンド(極細紙バンドは進化を続けます。お楽しみに)
  13. 高付加価値コレクションカラー紙バンド(付加価値品のコレクションカラー紙バンドです)

極細紙バンド/カスリ染めのテーマは『糸まで染める紙バンド』です。糸を染める事できれいな色や深みのある色、自然モチーフのアース模様を自由に表現出来ます。極細紙バンド加工はとても難しく、一般な紙バンド製造に使用するカラー原紙では困難です。

昨年8月、手芸用紙バンドのニュータイプの新商品として発表した兎屋の「極細紙バンド」は、様々な所から沢山の反響を頂きました。そして紙バンド手芸をより深く楽しんで頂けるようにと、極細紙バンドの単色カラーに続き、今年になってスタートしたのが「カスリ染め」タイプの極細紙バンドです。

「カスリ染め」は第1弾として年初に「くるみ」「オーク」「しらかば」の3色を出していましたが、この4月には「カスリ染め」だけでさらに8色を出す予定です。そして今日までに「むぎわら」と「うぐいす」の2色の発売を終えました。


極細紙バンド「むぎわら」色:麦の茎(ストロー)をイメージした自然色は、紙バンド手芸の新しい表現に最適だと考えています。

極細紙バンドは、糸の細さが大きな特徴ですが、その極細紙糸を6本並べるという特殊な加工技術は日本で唯一のものです。その困難な加工に耐える為に使われている原紙は、強靭な高知県産原紙となっています。


極細紙バンド「うぐいす」色:粉状態の抹茶色にも見えるので、直感的に日本イメージを生み、上品さを演出するでしょう。

この原紙と紙加工の組み合わせは、兎屋コレクションカラー紙バンドで踏襲されている方法で、この仕組みがなければ不可能な製造だったと言えますし、そこから生まれた極細紙バンドはいかにもクールジャパンの印象が強い日本発の手芸材料と言えます。

昨夏、紙バンド手芸愛好家さん達に向けて兎屋がご提供した新商品「極細紙バンド/単色」に続き、予ねて準備中だった「極細紙バンド/カスリ染め」を1/25から発売します。

この商品は、昨年8月に最初に発売した「極細紙バンド/単色」の付加価値商品、つまりバージョンアップです。単色カラーは基本商材として必要だという事で、取りあえず9色作って販売していますし、今後もいくつか色は増やす積りです。

しかし、兎屋としては「単色」よりも「カスリ染め」メインで進んでいました。それは3年前、極細紙バンドを作ろう!の時に、すでに目に入っていたのです。紙加工会社さんの様々な加工サンプル品の中に・・・カスリ的なのがね。

先ずは「単色」!まずは「単色」!と言い聞かせながらも、気持ちはずっと「カスリ染め」でした。極細紙バンドを発売するまで3年も掛かっていたので、必ず「極細紙バンド/カスリ染め」を作って世に出すぞ!という思いは強烈で、同時に極細紙バンドのメインは「カスリ染め」だなぁ~と思うようにもなっていました。

 

極細紙バンドは現物をご覧になると容易に想像が付くと思いますが、加工がとても厄介な代物です。それを加工会社の社長さん以下現場の方達までが一丸となって取り組んで下さっています。でないと出来なかった手芸材料です。

長く紙業界で仕事をさせて貰いながら思う事は、品質の決め手は①使用する原紙の優劣を基本にしながらも、②それを加工する工場の力だと思っています。そして工場の力とは会社そのものだという事です。極細紙バンドを眺めていると、紙加工会社さんで働かれている人達や景色が浮かんで来ます。

さて!この「極細紙バンド/カスリ染め」ですが、カラーは「○くるみ、○オーク、○しらかば」の3色でスタートしました。しかしこれで終わるわけはありません。色とカスリ染の組み合わせは無限です。どうぞご期待下さい。

トピックス記事「ゴクボソ カスリ染め準備中」に加えて兎屋書庫(ブログ)でもご案内です。こちらでは兎屋でアップしているインスタ画像を貼り付けての情報です。

2019年1月下旬か2月上旬に発売準備中の「極細紙バンド」は極細紙バンドの付加価値品として自然風合いの「カスリ染め」を施した極細紙バンドシリーズです。

極細紙バンドは、本来別目的で使われていた加工技術に目をつけ!強靭な高知県産の原紙を使う事で、手芸用にグレードアップしています。技術用途の主流が「カスリ染め」だった事もあり、腕の見せ所になっていて、加工屋さんも張り切っています!

長さは単色で提供していた50m巻ではなく、今回からはお求め易くするために、30m巻での販売を考えていて、別途小巻として10m巻・5m巻もご案内する積りです。どうぞお楽しみに・・・・・

※今後極細紙バンドの長さは30m巻を主流とする積りです。

兎屋のお客さんのたーちゃんさんが、極細紙バンドの扱い方にアイデアを出して下さいました。まったく考えていなかったところだったのでビックリ!たーちゃんさんの許可を頂き、兎屋ブログに記事を転載させて頂きました。軽くて薄い極細紙バンド(ゴクボソ)は普通の紙バンドに比べて扱いが繊細なので、このアイデアは使えますよ。たーちゃんさんありがとうございます!!![ほうっ/]

たーちゃんさんのブログ→
 たーちゃんの*たのしいクラフトバンド*
の  2018年8月26日記事兎屋さん 極細紙バンド 2018-2 から

解くと、細くて薄いのでくるくる丸まるのでちょっと考えてみました。取り出し方の説明は毛糸のように内側から引き出していますが、外側からほどいています。100均のペン立て穴の大きさもちょうどよく、するすると絡まらずに出てきます。【写真、文章ともたーちゃんさんの記事から抜粋】

丸まっていると編みずらいですよね。添付されている説明にも癖を取る方法が載っていますが、アイロン(ウール使用程度)かけでも問題いありませんでした。四つ畳編みなどで腱鞘炎になりやすい私にとってびっくりするほど、編みやすく軽やかなんです。【写真、文章ともたーちゃんさんの記事から抜粋】

ゴクボソ開発中から、極細紙バンドの機能や品質に注力して来たので、どうしてもお客さんちへ届いてからの扱いについては、編む過程までの想像が限度でした。でもたーちゃんさんのような作り手さん達は、兎屋とはちがった視線で商品を見て下さり、さらに扱い方のアイデアを出して下さるので、ハッとするのです。ありがたい事です。

極細紙バンドは、兎屋と紙加工会社さんと、いつも相談に乗って頂いている「ひさままさん」の3者で3年以上取り組んで来た、全く新しい手芸用の紙バンドです。使用する原紙は、いつもの高知県産原紙です。←ここ大事。

思えば、2015年の暮れ? 挨拶を兼ねてお客さんちの遊びに行った時、ひょっと見るとその会社の社長の机の上に、それはありました。それが極細紙バンド(当然ですがまだ名前は無かったです)の試作品でした。

兎屋「おっ?!社長、これなんですか?」
社長「試してみたんですよ」
兎屋「いいじゃないですか!」
社長「なかなかうまく行かなくてねぇ」
兎屋「これ下さいよ。心当たりの方に渡します」
社長「全部いいよ、持って行って」
兎屋「これ手芸に行けますよ!返事します」
で年を越しました。それからいろいろあって・・・・

途中、ダメになりそうな時期もありましたが、去年の夏ごろからみんなの気合が入り始め、やっと完成したのです(万歳)

兎屋は手芸用紙バンドの専門ショップを営んでいますが、”紙バンド”と言うより、”紙製品”を作る!という考え方で取り組んでいます。なので、良い紙製品は、良質で加工に適した原紙探しからという事でスタートし、更に紙を工夫する事で、厳しい紙加工を乗り切る考えです。(極細紙バンドは見ただけで難しい紙加工が施されていると思って頂けると思います。)

その方針から、今回の極細紙バンドは生まれました。見た感じ、アレッ?これ知っているぞ!と思われるかも知れませんが、過去このような紙バンドはありませんでしたし、手芸用でもありませんでした。 ありそうでなかった紙素材が「極細紙バンド」となって商品化されています。どうぞ腕に自信のある手芸作家さん!お試しあれ。