~先ずは「紙」へのこだわりから~

兎屋は「紙バンドは紙製品」を基本に、紙にこだわる事で、厳しい紙バンド加工をスムーズにし、手芸用紙バンドの品質を上げようと考えています。しかし、残念ながら創業2002年から暫くの間、それは実行出来ませんでした。なぜなら、紙バンド用の紙=「紙バンド原紙」と言うものが無く、仕方なく2010年頃までは、愛媛県産の一般的なカラー原紙しかなかったからです。なので(紙バンド専用の紙を作りたい!)と思い続けていました。・・・・・・・・・・

※ここで言うカラー原紙とは、色付きの紙製品に使用される紙の事で、特別紙バンドに焦点を合わせた紙ではありませんでした。因みに、現在日本では、紙ひもや紙バンドに使用するカラー原紙の生産は愛媛県四国中央市だけとなっています。

カラー原紙を抄く時、パルプに混ぜる染料は「異物」です。染料を使わずパルプだけで作られた原紙とは、染料が入っている分違った性質の紙になり、それは紙本来の品質低下につながります。兎屋は、①異物となる染料を使っていても、加工適性の優秀な紙、 ②余分な薬品の割合を減らす事によって、紙バンド加工の時にいたずらをしない紙。そのような素直な紙が欲しかったのです。

2006年夏、兎屋創業の神奈川県を離れ、田舎暮らしをやりたくなった兎屋一家は高知県へ移住し、高知県の紙産地を歩き廻りました。すると偶然!紙バンド原紙が抄けそうな小さな製紙会社さんに出会い、製紙会社の方と一緒に、紙バンド用!のカラー原紙のテスト抄きを開始しました。それが2009年頃の事です。

~意識の高い「紙バンド加工」を続けています~

一方、紙バンド加工ですが、こちらは唯一の愛媛県の紙バンド加工会社さんにお願いしています。唯一?実は紙バンドの生産はほとんどが静岡県で行われていて、現在市場に流通している紙バンドのほとんどは静岡県産となっています。しかし、残念な事に、使用するカラー原紙は愛媛県から輸入?しているのが実態です。その為古紙設備のない愛媛県の小規模製紙会社のカラー原紙は、再生紙と言うわけには行かず、パルプ品となっています。これが紙バンド手芸の主力商品=カラー紙バンドの実際ですね。

※但し、クラフト紙バンドのクラフト原紙は、静岡県の紙がほとんどで、兎屋で販売する「くらふと紙バンド/愛媛県産」「クラフト紙バンド/静岡県産」共に、原紙は静岡県産です。その静岡の製紙会社が、原料として古紙を使っているので、紙バンド=再生紙という流れになっていて、ついでにカラー紙バンドも再生紙でいいよね?的な事になっています。なお兎屋は紙バンドについて、過去一度も「再生紙をしています」使用と言った事はありません。というか、わたし、再生紙の意味が今でもわかりません・・・・・・

その唯一の愛媛県の紙バンド加工会社さんは、愛媛県の紙産地(四国中央市)で、長く揉まれて来ていたので、紙に対してとても意識の高い会社となっています。私が兎屋を始めようと思った2002年のある日、突然その愛媛県四国中央市の紙加工会社さんを訪問し、兎屋紙バンドの製造に協力して下さい!とお願いしたところ、快く引き受けて下さり、それからの長いお付き合いです。

2002年に手芸用紙バンドの試作をお願いしていた頃は、今でいうところの70点?紙バンドでしたが、毎年自ら目標を掲げて手芸用紙バンドの品質向上に努めて下さった結果、2016年頃から、兎屋コレクションカラーの品質がグンとあがりました。高知県産の紙と愛媛県の加工技術が合わさり、兎屋コレクションカラーの品質を押し上げてくれています。

~高知県産原紙+愛媛県紙バンド加工~

現在兎屋コレクションカラーの構成は
小ロットカラー原紙→強靭な高知県産の紙(兎屋が偶然見つけた奇跡の製紙会社)
②紙バンド加工→兎屋信頼の愛媛県の紙加工会社(とても品質意識の高い会社)
となっています。

原紙の「色」は、こだわりの中間色を作る為に小ロットの壁と格闘し、その突破口を製紙会社に求めて実現しています。小ロット抄造で紙を作る為、ロット毎で色や風合いが多少違いますが、紙バンドの品質ラインは高めています。ぜひ一度弾力性のある兎屋コレクションカラー紙バンドを手に取って頂き、編み具合・割き具合、そしてなによりも完成された後の作品のハリをお確かめ下さい。


 

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