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♯39 紙バンドの紙は機械抄き和紙? ②

前回より続く・・・・
・・・「なぜ機械抄き和紙と言う言葉を使わなくなったのか?」について考え始めた頃、和紙を抄く方と知り合いになりました。手漉き和紙は大変な作業の繰り返しながら仕事として成り立ちにくい世界でもあります。しかもそのような状態は明治の頃に洋紙抄造マシンが日本に入って来た頃から今に至っていて、多く在った和紙産地は、どんどん洋紙にのみこまれていったのです。


すると和紙の人たちは考えます。手漉き和紙の工程を機械化出来ないか?と、そして日本各産地の和紙産地の方々が手漉き和紙の機械抄きに取り組んだ結果、日本独特の抄紙マシンが出来たのです。いまでもそのような形式の抄紙マシンは日本各地に残っています。私も数社のマシンを見学させて頂く機会が有ったのですが、そこで気が付いたのです。「今まで私が言っていた、紙バンドの紙は機械抄き和紙ですよ・・・」はちがうなぁ
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トイレットペーパーと同じような性質の紙バンド原紙は、割くとどこまでも縦にちぎれます。
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縦に見える線は毛布模様なのですが、パルプ繊維も70%ぐらいの率で縦に並んでいます。

私が違うと思う理由は、紙バンド用の原紙特徴の繊維流れについてです。どういう事かと言うと、紙バンド用の原紙はパルプ繊維が抄紙マシンの抄き方向に沿っているのです。似たような紙にトイレットペーパーがあるので皆さんお分かりかと思いますが、トイレットペーパーってちぎろうとしてもなかなかきれいに切れませんが、逆にトイレットペーパーの流れに沿って細くちぎれます。その状態が紙バンド原紙と同じなのです。その為、引張強度が高く、撚り易い紙になっています。これが和紙との大きな違いです。この違いはマシンの性質から来るので、紙バンドの原紙の事を機械抄き和紙とは言えないと私は考えています。手漉き和紙は原料の繊維が均一に絡み合っていますからね。
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パルプ繊維が縦に並ぶ事で横方向のハリが少なく糸撚りに適していると同時に、縦引っ張り強度は抜群に高いです。

ただし、紙バンド原紙を抄く抄紙マシンが独特な形式のマシンだという事は変わりがなく、そのようなマシンを持つ会社はどんどん減って居る事は確かです。因みに皆さんが現在楽しんでいる紙バンド手芸のカラー紙バンドは、愛媛県四国中央市のたった2社で作られています。紙バンドメーカーは数社あるにも関わらず、原紙は2社しかないという事です。


兎屋で販売しているカラー紙バンドも同じ流れで紙を求めています。もし、この2社が何らかの理由で紙を抄かなくなった時、紙バンド手芸にちょっとした波が来るのでしょうね。

— posted by 兎 at 01:17 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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