
赤いハサミがきれいです。
これも小学生時代。家から学校までは1km程で、その内川沿いの道は600m程で海に近くそこらじゅうにカニがうじゃうじゃしていました。夜 台風が通過した朝などは、川沿いの道路にまさに20c㎡ごとにカニがペシャンコに成っていて、それが絨毯のように延々続いていました。これは決して誇張ではなく事実で、まさに何千匹のカニが死んでいたのです。それを踏まないように登校したもので、問題は帰り道。台風一過炎天下の川沿いの道の臭いと言ったら・・・・。でもそれが普通の風景で、カニ=ペッシャンコ=臭いと言うのが私のカニの風景でした。そのカニの事を私達は「ベンケイガニ」と呼んでいました。

高知ではアカテガニをよく見ます。
さて中学、高校、大学と進むにしたがって田舎を離れ、カニを見る機会は少なくなって行くし、本来生物に関心のうすい子供だったのでカニの事は忘れていました。それからいろいろ有って結婚し子供が産まれ、当時住んでいた静岡県富士宮市では、家内の養育方針?で、春夏秋冬毎日、雨の日も雪の日も子供をオンブし、乳母車に乗せて、三輪車を引っ張ながらの毎日を過ごした結果、カブト虫はもちろんどんなつまらない?虫にでも興味を持つような子に育ち始め、その対象にはカニも含まれていました。で、カタコトを話していた長男の口からいつしか「アカデガニ」という単語が聞かれ始めたのです。「何? アカテガニって」

道路を横断するまで見守っていました。
今ではこの写真のカニが「アカテガニ」と呼ばれている事は知っています。「ベンケイガニ」ではなかったのです。このカニを見るたびに、私の子供の頃の風景を思い出す一方で、自分の子供達と遊んだ事も思い出します。何故「ベンケイガニ」と呼んでいたのかは知りませんが、ドブの臭いと、炎天下夏の午後の帰り道の臭いは覚えています。昔は日本全国で見ることの出来た一般的なカニだそうですが、最近はめっきり見る機会も減ったようです。でもこちら高知県幡多郡ではまだ「アカテガニ」は うじゃうじゃいますよ。












Comments